音楽CD/DVDのネットマーケティングや通信販売方法
現代ではインターネットに接続できる環境があれば、ネット上で誰でも気軽に通信販売や、オリジナル作品の販売もできるようになりました。
毎日たくさんのインディーズバンドやアマチュアバンド、ユニットの方が ライブ会場でCDを配布したり販売されています。
また、グループの誰かが代表して、オフィシャルサイトを作り、新曲情報やライブ情報を掲載したり、HP上でオリジナルCDを販売されています。
また一方では、SNSの普及に伴い、ライン(LINE)、インスタグラム(Instagram)、フェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)などを利用して、様々販売ルートが確保され、インフラ整備も整ってきていることも事実です。
そこで、これから個人でCDを通信販売したり、CD委託販売をしてみたい方のために、マーケティングの方法や注意点 、ヒントをまとめてみました。
オリジナル音楽CDを販売する上での注意点やヒント
個人HPでネット販売する
自分のHPでオリジナル作品を販売する場合の注意点として、2点ほど挙げておきますと、まずネット上で商品取引する場合、訪問販売法に関する表示をしなければなりません。
本名、住所、電話番号も表示はもちろん厳密にいうと、注1)クーリングオフにも対応しなければなりません。
当サイト上でも、現在ネット上でCDを購入していただけますが、現在のところ残念ながら趣味の範囲程度の販売数ですので、いたずら防止のため、個人情報流出による悪用等、リスクを伴う訪問販売法に関する表記までは表示していません。(住所や電話番号など、一個人が、インターネット上で個人情報を掲載するのは危険です)
ただ、明らかに購入していただける旨のメールがあった場合は、訪問販売法に関する表記やデータ破損等の際の返品交換の対処について、お送りするようにしています。
注1)クーリングオフ制度は商品をみていないのに買わされたり、押し付けられる訪問販売法の範疇で、インターネット等による通信販売は 、自分から進んで積極的に商品を選んだり、購入を決断するまでに時間的な余裕があるため、クーリングオフは原則 的には適応の範囲外のようです。
関連リンク JADMAジャドマ・日本通信販売協会 日本消費者協会 電子商取引
ディストリビューターを利用する
最近になって、CD−Rで流通してくれるサイトさんがたくさん登場し始めています。ディストリビューター(流通業者)を利用するメリットを挙げてみますと、
1、個人情報流出の恐れが少ない。
信頼できるサイトさんであれば、上記のような、個人HPで販売する場合にくらべてネット上に住所や、連絡先を表示しなくて済むので、明らかに安全であるといえます。
2、煩雑な事務作業をしなくて済む。
発送のための包装や、購入していただくまでのやりとり(楽しい場合もありますが笑)、自分で郵便局へ出かけたりしなくても済みますね。時間を有効に使えるということです。
3、人目につく機会が多くなり、宣伝効果や、ついで買いが期待できる。
販売サイトさんへ訪れるお客さんは明らかに、購入意識をもってサイトを見に来るわけですから、たとえ他の方の作品が目的でも同じページにあなたの作品が掲載されていれば、当然目に入りますよね。
下にディストリビューターさんをリストアップしていますのでチェックしてみてください。
CD−Rでの販売に関する注意
次にCD−Rに関してですが、自分でコピーしたCD-Rは再生する機器等によっては再生できない場合があることを知っておいたほうがよいと思います。
SONYの、「CD−R活用ヒント集」で詳しく見ることが出来ます。
最近のCDプレーヤーはCD-Rでも聴くことができますが、あなたのプレーヤーで聴けても、購入していただいた大事なファンのかたのプレーヤーは必ずしもCD-R対応であるとは限りません。事実私たちのCDを購入していただいた方の2割の確率で返品の申し出がありました。
現在はほとんどのCDプレーヤーで再生可能です。
また大手のインディーズディストリビューター(流通業者さん)にCD-Rでも流通しているのか問い合わせてみますと、CD-Rでの流通はお断りしています。との返事をいただきました。
理由なんですが、やはり上記にあげた理由で返品についての対処法がない。つまり、代替品を用意するには、プレスCDが必要になるので、最初からプレスCDでの受付になっているようです。
一部のレコード店では直接持ち込んでも受け付けてもらえますが、こちらももし聴けないとなると全額返金しか対処法がないと思われますので、あらかじめCDジャケット等のめだつところに注意書きで代替品についての連絡先や、納期等の情報を入れておく必要があると思います。※参照ページ
自分で対応しきれない場合は、最初からプレスCDをつくることをおすすめします。
■ 自主制作CDをレコード店に置いてもらう
ある程度大きなレコード店では、インディーズを置いてあるので抵抗無く置いてもらえそうです。
電話などで問い合わせてOKであれば納入条件を聞いて納品書(文具店に売ってます。)に必要事項を記入してCDといっしょに持っていこう。
ただしもし聴けないとなると全額返金しか対処ほうがないと思われますので、
あらかじめCDジャケット等のめだつところに注意書きで代替品(カセットやMDでの対応)についての連絡先や、
納期等の情報を入れておく必要があると思います。
店舗によって違うと思いますが、売上向上のためのポスターや、ポップ類を用意して貼らせてもらえば、楽曲の内容や情報を知らせることが出来ます。
CD販売取引用ネット銀行口座を開設する
インターネットでの商品やサービスの販売や取引にはネットでの即時決済が当たり前になってきています。
CDや商品を発送したのに、代金が振り込まれないなどのトラブルや、振り込み金額確認の遅れによる発送の延滞や、購入者の不満解消にも、ネットを使った決済は欠かせない時代です。
アマチュアやインディーズ自主制作CD作品を販売する場合、ネット銀行を利用するメリットが大きいので、販売時においての金融機関選びについても少し書いておくことにしました。
ネット銀行へ口座を開設して振込み手数料を無料/安くする方法アマチュアやインディーズ自主制作作品の場合、1枚のCD単価が低い場合が多いですよね。
もちろん、プロなみの音響技術までいかない、少しでも安くしてたくさん販売したい、という方がほとんどで、購入者に配慮した金額設定になってしまうのは当たり前の話です。
ここで通常販売する場合、店頭やライブハウスで直接販売する以外はその場で現金というわけにはいかないので、一番簡単でよく知られている決済方法として、当然銀行振り込みや郵便振込みなどになってくるわけですが、少しだけ問題があります。
例えばあなたの自主制作CDを1枚300円で販売したとします。
あなたが既に開設している都市銀行や地方銀行へ購入者がATMを使って他の銀行から振込みしたとすると、振り込み手数料は420円になり、300円+420円=720円の買い物になってしまい、なんと商品であるCD作品よりも高い手数料がプラスされてしまいます。
あなたがネット通販等でちょっとしたものを購入する場合や、安価なものは、送料や振込み手数料がもったいないので、次回購入時にまとめ買いをしたりついでのときに買おうと思ったことはありませんか?
実際に、下記で紹介しているCD委託販売店では、訪問者やリスナーが試聴して気に入ったアーティストのCDを単品で購入するよりは、他のCDと一緒にまとめて購入していく場合が多いことが分かっています。(某ネット販売店アーティスト向け配信メールより)
それと同じで、あなたのCDだけを買うとなると、いくらファンになってくれた方でも購入ボタンを押しても、支払いの段階でやめてしまう方は結構多いのが実情かもしれません。
ネット銀行など取引相手が同じ銀行同士だと振込み手数料が無料 、または低価格であり単価の安いアマチュア/インディーズCDでも売れやすいのです。
HP上などで委託販売以外の方法でも独自のCD販売ページを作って販売している方も多いと思いますが、振込み先口座と購入者が同じ金融機関を開設している同士なら、下記銀行の場合、この420円が無料、または52円になり、たとえCD単価の金額が安くても購入者にとってはほとんど負担がかからないのです。
この点で私も当然ネット銀行に口座を持っています。
また他銀行の場合でも窓口業務よりインターネット決済は人件費を抑えるため手数料が安くなっている場合がほとんどで、あらゆるネット通販でもインターネットでの金融機関利用を進めています。
販売側/購入側ネット銀行が同じ場合の手数料の比較
口座維持費/年 | 振込み手数料 | |
楽天銀行 | 無料 | ある条件で無料 |
ジャパンネット銀行 | 105円/月 一定の条件を満たせば無料 |
52円 |
※申し込みの場合は必ず自分で確認して下さい。
インターネットを通じた取引や、金融機関、銀行は、セキュリティ面でまだ不安と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在の暗号化技術は相当なもので、ネット上で取引されている銀行 は頻繁に利用されている有名サイトオークションのオフィシャルバンク や、ヤフーや楽天といった優良IT企業が中心的な取引先になっており、また各有名ポイントプログラムにも対応していて知名度が高く、口座を開設することによって、 個人的な購入者にとっても幅広い面で大きなメリットが生まれます。
また公共料金の引き落とし、給与の振込、各種ローンまで利用できる場合があり、通常の銀行のように利用できるので非常に便利です。
しかも口座開設維持費は下記の場合無料ですから、 インディーズ/アマチュアCD販売の場合は、是非対応しておきましょう。
口座開設に年齢制限が無いというメリット
未成年者の場合、意外に思いもしないのがネットを通じて自分の作品を販売できるという事実です。
下記ネットバンクでは口座開設するのに特に年齢制限等はありません。
早い話が未成年者でも個人レーベルが運営 やCD、アーティストグッズなどの販売ができるという事です。
私の考えとして、フリーランスや独立を目指している方は、早い時期から自分の作品の販売などの実績を通じて、社会的概念や通念を感じとったり、金銭感覚を養うことは重要だと思います。
※当たり前の話ですが、 アルバイトやパート、扶養家族内での就業は保護者の同意、一定の収入についての税金の支払い義務、個人事業主や法人として運営する場合は法律上の手続きが必要です。
■ 個人事業/法人としてインディーズレーベルを運営する場合の口座開設や決済方法<
売り上げを上げるために流行っているネットショップや業績が伸びている会社がインターネット販売や通販で利用している方法は、できるだけ購入方法を簡単にするということです。
CDや商品を気に入った方がせっかく購入する気になっても、購入者が希望する支払い方法に対応していない場合や、支払い方法に問題があったり、時間がかかる場合、人は購入をあっさり諦めてしまうのです。
販売側は、いかに購入していただくかという工夫が必要です。
個人事業や法人としてインディーズレーベルを運営する場合のネットバンク口座開設は、ジャパンネット銀行のサービスである、ネットショップオーナーや、個人事業主向け法人名義・屋号付き個人名義の普通預金口座「BUSINESS ACCOUNT」がオススメです。
個人口座と同じく、口座維持手数料は105円(消費税含む)/月ですが、利用条件により無料となり、維持費が低価格で済みます。その上に便利なサービスがたくさんあります。
例えば、「JNB-J振」というのがあり、ロゴやURLをクリックするだけで、あなたの会社やショップへの振込画面が開くネット決済サービスです。
ショップや会社の顧客から振り込みを受けたい場合は、ロゴやURLをWebサイトやメールに表示しておくだけで、会社やショップへ口座への振り込みが飛躍的に簡単になり、利便性が向上します。
その他、郵貯からの代金受け取りや、24時間リアルタイムの決済、指定日に顧客口座より指定金額を引き落としたり、充実した機能が他にもたくさんあります。
one
point!
ネット銀行口座開設以外でも、個人運営/法人に限らずでも、もちろんクレジット決済や、コンビに決済、他の銀行への対応を多くするほど信用性が上がりますが、セキュリティ上の問題や、管理面、維持費の面から、販売枚数や利益に応じて対応していくとよいと思います。
インディーズCD販売/多様な決済に対応する方法
これだけインターネットでの販売網が張り巡らされ、決済方法や配送方法までが多様になってくると、個人売買に限らず事業として運営していく場合でも、自分だけでは管理できません。
上記にも書いたように、支払方法、決済方法に対応すればするほど、売り上げは上がると言われています。
これに対応するために決済専門に対応し、インターネット上で各売り上げや、注文状況の管理、決済確認などができるショッピングカートサービスがあります。
ショッピングカートサービスを利用する場合、契約する前においてチェックするポイントとしては、月額固定費用ができるだけ抑えられること(ランニングコスト)、対応サービスの多さを比較すること がポイントだと思います。
私が探した限りでは、価格、対応の多さから下記サービスが一番お薦めできます。
主要ネットバンク決済、主要コンビニ決済、主要カード決済、電子マネーなど、ほとんど全てに対応し、月額費用もかなり低価格です。
自主制作
インディーズ音楽CD委託販売店一覧
※当サイトがインターネット上に存在する自主制作CD委託販売店様を独自に調査し、
各販売店様へ2005年1月7日〜14日にかけて直接お送りしたメールアンケート調査に基づき掲載しています。
こちらに移動しました。↓
2018年8月5日 update