■ 作詞で心をつかむには?売れる作詞のコツ 作詞方法
あなたは自分が作った作詞や歌詞、音楽で何を伝えたいですか?
愛や平和、優しさや、勇気、友情・・
音楽や作詞で伝えて行きたい思いは皆さんそれぞれ違うと思いますが、音楽、作詞をやっている以上、聴く側に何かを伝えて表現したいと思うことや、何かを表現して人の役に立ちたいという思いは、アーティストとして誰でも同じだと思います。
音楽、作詞を通して何かを人に伝えるとき、一番大事なことはなんでしょうか?
歌うことでの表現力や、素敵なメロディー、演奏の上手さももちろん必要ですが、基本になることはなんでしょうか?
そう、それはもちろん、
「人の心を揺さぶる、歌詞や作詞 」
ですよね。
あなた自身の大切な気持ちが潜入した、
「人の心を打つ言葉」
です。
素晴らしい作詞があって初めて演奏やメロディーが出来、感情移入することが出来ます。
今、あなたにも尊敬するアーティストや、好きなアーティストがいると思いますが、そのアーティストの何が、どこが好きですか?
そのアーティストの歌をなぜ聴きたいと思うのでしょうか?
それは、ズバリ作詞や、歌詞からあふれでてくる
「心を動かす様々な言葉のもつ素晴らしさ」です。
売れているアーティストは、自分の考え方や、心の持ち方を歌詞や作詞でうまく表現しているのです。
だから聴いている人はその人の心と、自分の心がシンクロして、その歌が親密に感じ、時には自分の守り神になったり、歌が、慰めてくれたり自分の心のよりどころとなったり します。
あなたが思っている以上に、言葉の持つ魔法はエネルギーを持っています。
音楽を聴いたり、歌詞を見たりすると、無意識のうちに脳が言葉に反応し、自分が今まで体験してきたことや、あなたが好んでいる場所や人、気持ち、時間、理想などと比較して、自分に合っているかどうか瞬時に判断し、自分の好みであればあるほど、大切なものとして記憶にインプットされます。
人々にとって、使われている言葉がシンプルであればあるほど、長く人に愛され、歌詞の内容が人々にとって大切であればあるほど、歌い継がれ、愛され続けます。
このページを訪問されたあなたは、作詞に興味があったり、作詞家の卵だったり、既に何曲も作詞されたりしている方だと思います。
作詞がであなたが伝えたいことを上手く表現できていれば、 歌詞のない音楽を、あなた自身がもっと素晴らしい曲に仕上げることができます。
言葉を自由に操ることができるようになると、ときどき自分が書いているのに歌詞に共感して涙があふれたり、勇気が出てきたり します。
また、素晴らしい歌詞に出会うと、親友に遭遇したような気分になることもあります。自分のことをなんでも知っていて、自分を理解してくれているような感じになります。
そして何かあったときにはその曲を聴きたくなって、聴き終わると涙がボロボロあふれて止まらなくなったり、悩んでいるときは何度も聴いているうちに子守唄でもないのに、安心して眠ってしまったりします。
それは作詞がもつ言葉のエネルギーであり、良い作詞は人の心を動かし、感動させることが出来るのです。
あなたがたった一人で考えた歌詞で、世界中の人に共感や感動を 与え、みんながあなたに注目するようになります。
■ 誰もが共感する作詞のコツ、歌詞の法則と作り方
作詞や歌詞は、小説や物語と違ってより短い言葉で伝えなくてはいけません。
小説や物語は想像力をかきたてるような、そのできごとが起こっている場所の説明や雰囲気、主人公の心の流れや移り変わりなどを、言葉だけで表さなくてはいけません。
作者が描こうとすることを、読み手にも同じように伝えるために、より細かい描写が必要になってくるため、言葉数が多いほどより正確に読み手に上手く伝えることが出来ます。
小説は、描写が細かいほど読者の頭の中でリアルに想像され、登場人物の性格や考え方、進行中の場所や時間、においや味までも言葉で表します。
しかし歌詞や作詞は、その全く反対で、
より少ない言葉でどれだけ多くの心を動かせるか
が、鍵になります。
売れる作詞方法 法則その1(対象を広げる)
たった1つの単語でも受け取る側にとっては、いろいろなとらえ方があります。
例えばあなたが「愛」について作詞したとします。
「愛」という単語だけを想像してみてください。
「愛」には、受け取る側にとってはいろいろな「愛」があります。
人間愛、家族愛、兄弟愛、夫婦愛、母性愛、人類愛、恋愛・・・
あなたが今まで作詞した中で、「愛」について作詞したものがあれば、それと見比べてみてください。
上記の「愛」の種類のどれかに当てはまっていますか?2つでしょうか?3つでしょうか?
もし当てはまっていなくても構いません。
上記で書ききれなかった、それ以外の「愛」に当てはまっているということです。
しかし、いろんな「愛」にあてはまる作詞が出来ていれば、それだけ多くの人に共感される可能性が高いということなのです。
例えば、すこし極端な例ですが、次の2行を比べてみてください。
1.彼女は言った・・・ずっと待っています
2.あなたは言った・・・ずっと待っています
この違いは何でしょうか?
1、は女性に特定されてしまいます。
通常の感覚だと、男女間の恋愛を想像させるような言葉の使い方ですが、
2、の方は家族愛かもしれませんし、人間愛、人類愛も想像できると思います。
もちろん1、でもいろんな愛を感じることは出来ますが、パッと聞いた印象が大事なのです。
聴く側の対象を広げることで、いろいろな人に共感される可能性が高くなるということです。
分かりやすく言うと
「幅広い意味合いをもつ言葉を選ぶ」
ということがヒントです。
例えば、「涙そうそう」という曲を知っていると思いますが、歌詞を思い浮かべてみてください。
著作権の関係で歌詞はここに書けませんが、固有名詞など誰かを特定したり、限定された言葉をほとんど使っていないということがわかると思います。
それだけ、この曲を聴く年齢層も幅広くなるということです。
誰が聴いても違和感がありません。
ロングセラーのコツです。
売れる作詞方法 法則その2(作詩をしない)
作詞と作詩の違いはなんでしょうか?
簡単に言うと、作詞は音楽にのせる言葉で、作詩はポエムであって、詩集として出版されたり、朗読されたりするものです。
つまり、音楽として表現する作詞は、その音楽のリズムに合った言葉の数を使 う必要があります。
こういうことをよく耳にしませんか?”メロ先か歌詞先か”
知っている方は多いと思いますが、メロ先というのは、曲(メロディー)が先に出来上がっている音楽に歌詞をあとからはめ込んでいくという手法です。
その反対が、もうお分かりのとおり、出来上がった歌詞に曲をつけていくというものです。
どちらがいいということはありませんが、作詞をするにおいてこの両方に共通して言える、ある法則があります。
それは
「作詩をしない」
ということです。
音楽を通して伝える作詞は、音楽の法則を常に頭においた作詞をしなければなりません。
つまり、どんなメロディーにも、リズムがあり、テンポがあります。
これを無視した作詞をしてしまうと、メロ先にしても、歌詞先にしても曲として帳尻が合わなくなり、不自然な楽曲になってしまいます。
売れる作詞方法 法則その3(歌詞を覚えやすくする)
あなたの作詞が売れるためには印象に1度聴いただけで(読んだだけで)頭に残るような法則があります。
それが歌詞を覚えやすくする方法です。
その1つに「韻をふむ」といった方法があります。
「韻を踏む」とは、ヒップホップやラップでよく用いられている手法で、 よく似た言葉を同じメロディーの部分に重なり合うように使う手法です。
もう少し詳しく書くと、言葉の母音をリズムにのせて繰り返すことです。
例えばパンダとサンタの母音は同じですね。パンダ→AnA サンタ→AnA
これをちょっと使ってみると、
あいつはパンダ、ほんとはサンタ ...(^^;)
こんな感じで使います。同じ韻の単語を意識的に使うことで、歌詞自体が覚えやすくなります。
つまり、
「頭に残るパターンを繰り返す」
ということが、息の長い曲のイメージを作り出す。
ということに繋がります。
プロの作詞方法
から学ぶ
上記で書いたような方法はすべて知っている方もいらっしゃると思います。
このページで書いた方法は、さわり程度の常識的な範囲です。
しかし、知らなかった人にとっては大変貴重な情報だったと思います。
もしあなたが長い間音楽活動や、作詞活動を続けていても、全く売れなかったり、ファンがあまり出来ないのであれば、それは作詞のポイントがずれて いたり、基礎をしらないだけかもしれません。
自信を持って考え、想像してみてください。
あなたの歌詞はあなたしか書けないし、この世の中には必ず共感してくれる人がいます。
私には才能がない、とあきらめる前に作詞をもっと勉強してみましょう。
あなたは、既に伝えたい素晴らしい心があり、作詞でうまく心を伝える知識が必要なだけなのです。
どの職業でもいえる事ですが、ただ書いていればそのうち売れるようになるということはまずありません。
やはり売れる作詞を書くには、それなりの知識が必要だし、指導者のアドバイスが必要です。
売れないのはセンスがない、という人がいますが、それはその人にその歌詞や作詞が合わないだけです。
今までたくさんの作詞をしていながら、あまり評価をもらえないと感じている方は、次の項目に当てはまっていませんか?
作詞講座を受けているがあまり上達しない
作詞コンテスト、作詞コンクールで入賞できない
作詞投稿でもあまり読んでもらえない
曲は出来るけど、作詞はどうも苦手
曲にピッタリの歌詞が
なかなか思いつかない
国語が苦手だけどどうしても作詞がしたい
作詞で有名になってプロを目指したい
少ない言葉で表現しなくてはならない作詞は、いくつもの作詞の法則があります。
その法則さえ分かってしまえば、鬼に金棒のようなものです。
「自分で自ら知識を増やし、法則や方法を学ぶ」
ことが、売れる作詞家になる一番の早道なのです。
人より優れた知識を得たいとき、講習に参加したり、本を買ったりしますよね。
好きなものならなおさら、その金額が高くても、お金を惜しまず投資します。
ただ書くだけなら、それは趣味で終わります。
しかし、あなたの曲はあなたにしか書けません。
あなたが作詞した作品が、多くの人を感動させた時の喜びを想像してみてください。
誰かの心に、永遠に刻まれるあなたの歌詞は、きっと誰かにも一生の宝物になるでしょう。
私はsuperflyが大好きなのですが、あの志帆さんも作曲家の方とタッグを組んで有名になりましたよね。
歌詞はほとんど志帆さんが書いています。いい歌詞ができれば、自然にいい音楽家が集まってくると思います。
あなたも、夢をあきらめないで、どうぞ挑み続けてくださいね!夢は実現するためにあるのだから!
2018年7月4日